「洋服を選ぶのも、自分で決められないんです」
「子どもが欲しい」
そんな思いから婚活を始められた30代前半の女性です。
結婚相談所に入会する前には、マッチングアプリも利用されていました。
ただ、アプリだと、出会った方がどのくらい結婚したいと思っているのかがわからない不安が残り、
「結婚を考えている人と出会いたい!」と思い、Daisy flowersへ相談に来てくださいました。
入会相談の最後に、
「ご入会のお返事は、どれくらい考えられますか?」とお聞きしたときのことです。
「実は私、いつも自分で決められないんです。洋服を選ぶときも決められなくて……」
「では、どうやって決めるんですか?」
「友達に選んでもらいます」
そんなやり取りがありました。
そこで、
「今日のお話を聞いて、少しやってみようかなと思われたら、始めてみるのはいかがですか? 少ししたら私からLINEでお返事をお聞きしますね」とお伝えしました。
その日はそのまま帰宅され、後日、ご自身でDaisy flowersへの入会を決められました。
ここから、5か月間の婚活が始まりました。
沈黙が怖くて、お見合いの話題を一人ずつ準備
活動を始めると、たくさんのお見合いのお申し込みが届きました。
最初の面談で「滋賀県内の方がいい」と話されていたため、まずは滋賀県内の男性からお会いしていくことになりました。
彼女が最初に悩んだのは、お見合いで何を話したらいいのかということでした。
「話が止まって、沈黙になるのが怖い」そうおっしゃいました。
そこで、お見合いの前にはお相手のプロフィールを読み、一人ひとりについて彼女自身が話題や質問を考え、私にメッセージを送ってもらいました。
それを見ながら、質問の仕方や話題について一緒に考え、お見合いへ。
そんな準備を繰り返しました。
ところが、活動を始めて1か月ほど経った頃の面談では、少しずつ、お見合いにも慣れ「思っていたより、沈黙にならない」と話されました。
「このLINEに、どう返したらいいですか?」
仮交際が始まると、今度はこんな相談がありました。
「お相手からのこのLINEに、どう返したらいいですか?」
やり取りだけではなく、これまでのお見合いやデートを振り返ってみると、お相手の言葉遣いや考え方に、少し違和感を感じている様子でした。
そこで私は、返信の仕方を考える前に聞きました。
「彼と過ごす時間を、どう感じていますか?」
すると、彼女から返ってきたのは、
「正直、乗り気になれないです」という言葉でした。
さらに話を聞いていくと、お相手との会話の中で、自分の考えを否定されているように感じることがあると話されました。
日々の暮らしについて話していても、お相手とは大切にしたいことが少し違う。
その違いについて一緒に振り返る中で、
「私は、こういう暮らしを大切にしたいんだ」
と、彼女自身の価値観が見えてくる場面もありました。
もちろん、どちらの考え方が正しいということではありません。
二人の考え方が違ったことで、彼女自身が大切にしたいことに気づいたのだと思います。
「次に出会いがなかったら」と思うと、決められない
それでも、交際を終了するかどうか彼女は迷っていました。
話を聞いていくと、こんな不安を感じておられました。
「この人をお断りして、ほかに出会いがなかったら、結婚できないかもしれない」
お相手への気持ちだけではなく、「次がなかったら」という不安も、決断を難しくしていました。
私は、交際を続けるか終了するかを決めることはしませんでした。
もう一度会ってみるのもいい。
ほかの方と会ってみるのもいい。
その中で、彼女は「あと1回デートに行ってから決める」とご自身で決められました。
出会うことで、自分の「好き」や「違う」が見えてきた
その後も、いくつかの出会いがありました。
積極的に話してくださる方は沈黙が少なく聞き役の心地よさがありました。
一方で、話し方や接し方に「少し違うかもしれない」と感じることもありました。
何人かと会われる中で、
「お見合いもデートも、思っていたより沈黙にならない」
ということにも気づき始めました。
そして何人かの出会いを通して、
「私は、こういう雰囲気の男性が好きなのかもしれない」
と、自分の好みも少しずつ見えてきました。
この頃の面談では、こんな話もしました。
「お相手の趣味そのものに、無理に興味を持たなくてもいいですよ。」
仕事や趣味の内容だけではなく、その人の交友関係や時間の使い方、お金のかけ方、その人にとって仕事や趣味がどんな存在なのか。
その背景にあるものを知っていくと、その人がどんなことを大切にしているのかが見えてくることがあります。
大切なのは、お相手の趣味や仕事について詳しくなることではなく、趣味や仕事の話題を通して相手を広く深く知っていくことです。
そして、相手を知ると同時に、面談の際には「あなたはどう感じる?」
ということも、少しずつ確かめていきました。
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「会ってみたい」と、自分から申し込んだ男性
そんな中、彼女自身が「会ってみたい」と思う男性を見つけました。
住んでいる場所が近く、年齢も近い。
そして、見た目も彼女の好みでした。
婚活では条件や内面に目が向きやすいですが、誰にでも「こういう人に惹かれる」という感覚はあると思います。
彼女はその男性に、自分からお見合いを申し込みました。
お見合いでは、兄弟から頼られているという話も聞きました。
終わったあとに話してくれた第一印象は、
「優しそうな人」そして、「いい人なんだろうな」というものでした。
男性からは、お見合い後すぐに交際希望のお返事が届きました。
彼女も交際希望を出し、二人の仮交際が始まりました。
ケーキセットで3、4時間。話し続けた初デート
初めてのデートでは、ケーキを食べながら話をしました。
住んでいる地域が近いこともあり、地元の話をしていると、思いがけない共通点も次々に見つかりました。
気がつけば、3、4時間。
彼女が気にしていたのは、
「ケーキセットだけでこんなに長くいて、お店の方に申し訳ないです」ということでした。
男性は、見た目から受けた印象とは違い、少し奥手な方でもありました。
彼女も男性から真面目さや誠実さを感じていたようです。
その後、私からお相手相談所にも二人の様子をお伝えし、次は男性からランチに誘っていただきました。
少しずつ、二人の時間が重なっていきました。
「沈黙になることはあるけど、あまり気にならない」
仮交際で何度かデートを重ねた頃、彼女に聞きました。
「彼と一緒にいて、沈黙になることはありますか?」
返ってきた答えは、
「沈黙になることはあるけど、あまり気にならないです」というものでした。
活動を始めた頃は、「沈黙になるのが怖い」と、お見合い相手一人ひとりについて話題を準備していた彼女。
でも彼とは、話さない時間があっても、それほど気にならない。
成婚アンケートで、「この人と結婚したい、結婚するかもしれないと思った瞬間」を聞いたときにも、
「沈黙が怖くなかったのと、話が合ったから」と答えてくださいました。
そして、彼との真剣交際に進むとき。
彼女に迷いはありませんでした。
「もっとLINEしたいんです。わがままですが」
住む場所や仕事については、仮交際中から少しずつ話してみるように伝えていましたので、ざっくりとした結婚後の生活は想像できる状態で真剣交際に進みました。
真剣交際の面談では、仮交際中にまだ聞けていないことを確認し、Daisy flowersで使っている「すり合わせリスト」も渡し、結婚後の生活についてもさらに具体的にすり合わせをしていただきました。
そんな二人に、少し会いにくくなる時期がやってきました。
彼女は実家の家業の手伝いで週末が忙しくなり、彼も資格試験の勉強がありました。
それまで毎週のように会っていた二人が、2週間に1度も会えなくなるかもしれない。
状況をお相手相談所にも共有し、彼女には平日の夜に会ってみることを提案しました。
平日の夜に会うことで、休日のデートとは違う、結婚後の生活リズムも少し見えてくるかもしれません。
そんな時、彼女がぽつりと話しました。
「これまではLINEは少なくても大丈夫でしたが・・・仲良くなると、たくさんLINEしたくなるんです。わがままですが」
「それなら、その気持ちを自分から伝えてみるのはどうですか?」と話しました。
ところが、彼女が伝えるより先に、彼からLINEがよく届くようになったそうです。
大切なのは、LINEの回数そのものではなかったのかもしれません。
彼女自身が、
「私はこの人とは、もっと連絡を取りたい」という自分の気持ちに気づいたことだったのかもしれません。
「一緒にいて楽。自然体でいられる」
彼女に、彼のどんなところが良いかを聞いてみると、
「一緒にいて楽だから」
「自然体でいられる」
「沈黙も気にならない」とお話くださいました。
そして、ある平日の夜のデート。
彼から突然、プロポーズを受けました!
驚き過ぎてよく覚えてないそうですが、とても嬉しかったと満面の笑みでお話くださいました。
入会から5か月。
二人は成婚退会を迎えました。
「まずは二人でやってみて、合わなかったらまた考えます」
ご成婚のお手続きには、お二人で来てくださいました。
その日も、新生活に向けて住まいを見に行く予定とのことでした。
生活環境が変わることへの不安もある中、彼女は笑顔で、
「まずは二人でやってみて、もし合わなかったら、その時にまた住む場所を考えようと思います」と話されました。
入会相談の日、「洋服を選ぶのも、自分で決められないんです」と話していた彼女。
婚活を終えた彼女が見つけたのは、何でも一人で迷わず決められる自分、ではなかったのかもしれません。
彼とだったら、相談しながら一緒に考えて、二人で決めていける。
そんな相手との結婚でした。
「どんな人が良くて、どんな人は嫌なのか考えられた時間でした」
成婚後のアンケートで、「あなたにとって婚活は、どのような時期でしたか?」と質問しました。
彼女の答えは、「自分の漠然とした『結婚したい』を、どんな人が良くて、どんな人は嫌なのか考えられた時間でした」というものでした。
結婚観が大きく変わったかを聞くと、「そんなに変化ないように思います」と答えられました。
「なんとなく好きじゃない」
「今日はあまり乗り気じゃない」
「この人とは自然に話せる」
「沈黙になっても気にならない」
そんな一つひとつの感覚も、実はその人の中にもともとある大切な感覚なのだと思います。
結婚相手に求めることや、自分が大切にしたいことも、最初からすべて言葉になっているとは限りません。
実際に誰かと出会い、相手を知ることで、「私はどう感じる?」「私は何を大切にしたい?」と、自分のことが見えてくることもあります。
彼女も活動と面談を重ねながら、自分の中にあった「好き」「違う」「大切にしたい」を、少しずつ言葉にしていかれました。
「活動中、カウンセラーとのやり取りで印象に残っていることについて」は、
「なんとなく好きじゃないかもとか、乗り気じゃないとか、言葉に表せない私の気持ちを、それも間違いじゃないし、他の人を見てもいいし、もう1回会ってみてもいいしって感じで、自分で決められるようにアドバイスをもらったこと」
と書いてくださいました。
最初から、どんな人と結婚したいのか、どんな結婚生活を送りたいのかが明確でなくても大丈夫です。
婚活をしながら、誰かと出会い、そのときに感じたことを振り返りながら、一緒に探していくこともできます。
関連記事|自分の結婚観がわからないときの見つけ方
最後に、これから婚活を始める方へのメッセージをお願いすると、
「相談所ってちょっと行きにくいイメージがありますが、成婚できた今、あの時入会して良かったと思います!」と書いてくださいました。
一人で全部を決めなくてもいい。
自分が大切にしたいことを知りながら、いつか出会う誰かと、一緒に人生を考えていける結婚もあるのだと思います。
「どんな人と結婚したいのか、まだよくわからない」という方へ
最初から、理想の結婚や相手への希望がはっきりしていなくても大丈夫です。
誰かと出会ったときに感じる「なんとなく違う」「この人とは自然に話せる」といった感覚にも、自分が大切にしたいことを知るヒントがあります。
Daisy flowersでは、お一人おひとりのお話を聞きながら、どんな結婚を望んでいるのか、どんな相手となら一緒に人生を考えていけそうかを整理しながら婚活を進めています。
滋賀県で結婚相談所をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。
よくある質問
Q.自分の結婚観がわからなくても婚活を始められますか?
はい。最初から「どんな結婚がしたいか」「どんな人と結婚したいか」が、すべて言葉になっていなくても大丈夫です。
実際に誰かと出会い、「ここは心地いい」「少し違うかもしれない」と感じたことを振り返ることで、自分が大切にしたいことが見えてくることもあります。
Q.仮交際中に結婚観の違いを感じたら、交際を終了した方がいいですか?
結婚観に違いがあるからといって、すぐに交際を終了する必要があるとは限りません。
まずは「何が違うと感じたのか」「その違いを自分はどう感じているのか」を整理することが大切です。
今回の女性も、お相手との違いを振り返ることで、自分が暮らしの中で大切にしたいことに気づいていかれました。
Q.仮交際では、結婚観についてどのように話せばいいですか?
最初から「あなたの結婚観は?」と聞かなくても、仕事や休日の過ごし方、住む場所、家族、趣味、お金や時間の使い方など、普段の会話から知ることができます。
相手の答えを確認するだけではなく、「自分はそれをどう感じるか」も振り返ってみると、自分自身の結婚観を知るきっかけにもなります。





